四方山話 【印紙代;そんなに…】
特許出願をしたことがない方々に対して概略費用をお話させていただくと、思った以上に印紙代(いわゆる税金ですね)が高い、とおっしゃられる方がおられます。
特に特許出願において、特許権を取得するためには、出願審査請求という手続が必要となるのですが(これをしないと特許庁の審査官は審査をしないのです)、概ね18万円~20万円程度になってしまい、この印紙代が出願人にとって結構重くのしかかることがあります(費用を聞いて特許出願を諦めるケースもあるくらいですから…)。
かつては9万円~10万円程度(それでも高い)だったのですが、おそらく審査の遅延を抑制する、或いは、無駄となっている出願の権利化を抑制する等の理由から金額を引上げたのだと思われます。
この印紙代は、特許出願の明細書と共に提出する特許請求の範囲に記載された請求項の数によってその額が異なってきます。出願時では請求項の数は関係なく、一律15,000円で済むのですが、出願審査請求すると、請求項毎に特許庁の審査官が特許性を判断するため、請求項が増えれば増えるほど、その額は高騰してしまいます(特許庁HPの手数料自動計算システム参照)。このため、出願時に印紙代に関する費用を気にしているケースでは、必要最小限の請求項に留め、あまり請求項の数を増やさないこともあります。
ところで、知っている人は知っていると思うのですが、特開2006-144775号という特許出願があります(興味のある人は、電子情報図書館を見てね)。なんと請求項の数が5,591項(おそらく最多かも知れません)もあり、これをそのまま出願審査請求すると、印紙代だけで22,532,600円になってしまいます。
費用もすごいですが、仮に審査請求した場合、担当する審査官は大変でしょうねぇ(1日30項処理しても半年はかかる)。



